わたし的ユーザー車検

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はじめに
このページはGSF1200に乗っていたブログ管理人が、ジオシティーズホームページにUPしていたユーザー車検(2007年、2014年)の記録を、ご要望により再録したものです。(ジオシティーズのサービスは2019年3月末で終了しました)
 よって現在は税額や保険料、手数料などが変更となっている場合がありますので、実際に車検を受けられる方はご確認願います。また検査方法や予約システム、事務処理の流れも変更があるかもしれませんので、そのあたりをお含みのうえ参考としてご覧ください。
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(ここより再録分)
GSF導入から10年目・・ちょうど5回目の車検は、大阪運輸支局の和泉登録検査事務所( 以下、和泉検査場と称す ) で初めてユーザー車検を受けてきました 「 なにを今さら・・」 と思われるお方も多いと思いますが、じつは今まで仕事上のかかわりから車検は2輪4輪とも勤め先と取引のある自動車会社を使わざるを得なかったところ、すでに私も直接の担当部所から異動してかなり年数がたったので 「 もぅいいだろう 」 ということで、今回はユーザー車検を受けることにしたわけです
最近はユーザー車検に関するサイトも多く情報は集めやすくなっていますが、ここでは私の備忘記録という意味で、和泉検査場でのバイク継続検査に絞って記録しておきたいと思います


構成としては・・
1 事前にしたこと  ・・予約と必要書類の入手、整備など
2 現地での手続き ・・手続き関係
3 検査コースでの検査スタート   ・・継続検査の方法や手順、新車検証をもらう
4 気がついたこと
・・の段取りにしています  検査の手順などはその府県の検査場ごとに違いがありますが、継続検査で行う項目はどこでも同じですので、以下はユーザー車検をお考えの皆さんの参考にもなろうかと思います なお、検査項目や書類の様式、窓口などは念のため最新のものでご確認ください

なお、このページ作成後にふたたびユーザー車検を受けた時、また4輪のユーザー車検を受けた時にシステムの変更、税金や手数料の変更があった箇所は、気がついた範囲で 「 追記 」 をいれました


【 事前にしたこと 】

( 1 ) 車検の予約
( 2 ) 申請書など必要書類の入手
( 3 ) 整備と確認
( 4 ) 光軸の調整

 事前にしたこと( 1 ) まずは車検の予約 

以前は検査場ごとの電話によるテレホンアンサーでしたが、2006年から全国どこの検査場でもNetで予約ができるようになっています このページをご覧のかたは当然ながらパソコンをお使いなわけですから、Netで予約されるといいでしょう

国土交通省の専用サイトはこちら→ 自動車検査インターネット予約システム
( 追記…2011年からIDとパスワでログインする上記のシステムに変わってます 以前はログインのシステムがないためカラ予約を乱発する不届き者が増え、その関係で変更されました)

ちなみに、継続検査は今の車検期間満期の1ヶ月前から受けられ、満期日前に車検が取れても次の車検期間は満期日から2年間になります ( ハンドルなどを変えていて改造扱いになる場合は、車検受けの日から2年 ) 二輪の検査時間は検査場により違いがありますが、和泉検査場では一日の検査時間を1ラウンドから4ラウンド ( 午前が1と2、午後が3と4 ) に分けてあるうち、バイクは4ラウンドになっていました ちなみに、同じ大阪でも寝屋川市にある大阪支所 ( 俗にいう寝屋川の陸事 ) のバイク枠は2と4にあります
( 追記・・・2011年5月時点の和泉検査場の場合、検査時間は午前と午後それぞれを1ラウンドとする方法に変更されていました バイクは13時からの午後枠のみです ←2014年7月も変更なし)


 事前にしたこと( 2 ) 必要書類の入手 

これは、車検当日に検査場で書類を購入し、現地で書き方見本を見ながら書いてもよいのですが、私は仕事で大阪市住之江区のなにわ自動車検査登録事務所 ( 俗にいう南港の検査場 ) 近くの会社へ行ったので、その帰りに書類を買ってきました
最近はありがたいことに、書類の書き方見本をUPしているユーザー車検のサイトも多いので、それに沿って家で記入しておき、日付や予約番号、検査を受ける時点の走行距離だけを現地で書き込みました 検査場にも市役所にあるような書類記入台がありますが、なにぶん混み合っていますので、私の受けた時間帯では家で書いておいて正解だったと思います



南港検査場の書類売り場は上の略図の通りで、陸運協会という外郭団体の販売窓口で扱っており ( 府県によって陸運協会、陸運協力会とか運輸賛助会とかいう名称になってます ) カウンターのおねえさんに 「 バイクのユーザー車検書類一式ください 」 というと、すぐに揃えてくれます 価格は4枚セットで60円でした
なお、南港で車検を受ける方でしたら、ここで書類と印紙を買って、検査登録事務所で記入したのち 「 検査課 」 のカウンターで受付してから検査棟へ向います


 事前にしたこと( 3 ) 整備と確認 

ふだんから自分のバイクをよく整備している方なら、特に車検に当たっての整備は必要ないと言っても過言ではないでしょう 実際のところ、私も 「 不合格になるなら光軸検査ぐらい 」 と思ったので、光軸の調整 ( 後述します ) 以外はタイヤの空気圧をみて残り溝を測った位で、特に車検を意識した整備はしませんでした もっとも、現状をみて不都合なところがないか確認することは必要ですから、車体各部の動作、油脂類の量、灯火類の作用などをチェックし、主だったボルト類はすべてメガネレンチを当てて緩みがないか等の確認をしたうえ、南港車検場で買ってきた点検整備記録簿に記入しました  なお点検整備記録簿は、この4月 (2007年4月 ) から6ケ月点検がなくなったことに伴ない、以前とは項目が変わっています
ところで、いわゆる規制緩和前は、車検は整備をしてから受けるということで点検整備記録簿は必要書類になっていましたが、今は先に車検を受けて必要な箇所を後で整備する 「 まえ車検、あと整備 」 も認められ、必須の書類ではなくなっています ( 申請時に点検整備記録簿がないと受付担当者にその件を質問されますが、それについては後述 )
点検整備記録簿・・↓
---画像をクリックすると書き方見本が出ます

なお、車検整備に併せてオイル交換をなさる方もあると思いますが、車検場での検査中は原則としてエンジンかけっぱなしですので、7〜9月の暑い時だと交換したばかりのオイルが速攻で油温120度ぐらい行くはず ( ←超ブル― ) よって、オイル交換なさるなら車検後の交換をお勧めします


 事前にしたこと( 4 ) ヘッドライト光軸の調整 

さて懸念材料の光軸調整・・ これはハイビーム時の光りの中心の向きと高さ、そして光量が基準内かを測る検査で、2輪4輪ともここで不合格がでやすいです それでも4輪の場合は一度きちんと合わせたら、よほどサイズの違うタイヤを入れたり事故で前回りを壊したりしない限り大きく狂わないのですが、2輪の場合はフォークオイルの交換などでフォークを含めた前回りを分解したり、セッティングの変更でフォークの突き出し量を変えたりするのはしょっちゅうですから、前回車検時にきちっと合っていても、その後作業をすると違いが出やすくなります

特に、私は今年の冬場にフォークスプリングを交換して、ノーマルとはフォークの沈み量がかなり変わっていますし、その際のセッティング変更でフォークの突き出し量を大幅に変えているので、そのままでは光軸で×をもらう公算が大・・ (^^;  もちろん、車検場の近くに 「 予備検査場 」 という車検場の計測装置と同じ機械を備えた整備工場があって、そこで依頼すれば調整をしてくれますが 「 まずは自分でおおまかに調整して車検を受け、ダメだったら予備検査場で調整してもらう 」 という方向でいきました ちなみに、車検での検査項目のうち、1つでも×が出たら、その部分だけ対策すれば、同じ日のうちなら追金なしに何度でもその部分だけの検査を受けられます 
( 追記…2008年9月から、1回の申請につき検査を受けられる回数は再検査のための再入場を含め3回までに制限されました 例えば最初の検査で光軸が不合格だったとすると、修正したあと再検査を受けられる回数は2回までになった、ということです  つまり、やり直し2回でもまだ決着がつかない場合は、検査料金1300円を再度納付する必要があります )

さて、バイクの場合の光軸調整基準ですが、調べてみると 「 ヘッドライトから10m前方で、光軸の中心がヘッドライト取り付け高さに比して水平〜取り付け高さの1/5までに入ること 」 とあります ・・つまりGSFの場合だとヘッド取付高さがノンカウル車で885mm カウル車で880mmなので、ヘッドライトから10m離れた位置で、だいたい高さ88cm〜70cmあたりに光りの中心が入っていればOKということになります
そこで、夜になってから近所のブロック塀をハイビームで照らしてみたところ、10m ( だいたいクラウンくらいの車2台分 ) 離すと、どこが光りの中心だかハッキリわかりません ( 汗 )  そこで、離す距離を半分の5mにして見ると、中心が割とハッキリわかりましたので、この状態で数字をすべて1/2換算して 「 5m離れた位置で高さ88cm ( つまり水平 ) から80cmの間に光りの中心がくればいい」 と解釈しました



この時、壁の地上から88cm ( ←ライト高さと同じ ) と80cmの位置にガムテープを貼り、バイクに跨った状態でハイビームにして、まず88cmラインに光りの中心がくるよう ( つまり水平 ) に合わせた後、ほんの少しだけ・・5cm程度光りの中心を下げてOKとしました 目盛りがあったりゲージで測って決めるわけじゃないので、正直いって「 これで絶対OK 」という自信などありませんでしたが ( 笑 ) これで×だったとしても大ハズレはしてないはず・・ ダメなら現地で自分で調整して何度かトライし、いよいよとなれば予備検査屋へ行こう・・ぐらいで考えました 左右については、見た目で中心よりほんの少し左寄り・・というところでしたので、これは触らずに済ませています   結果を先に申しますと、 「 光軸検査 ○」 の表示が一発で出たのでヤレヤレでした

ところで、この調整をするためマニュアルを見たところ、私の持っているマニュアルでは、あろうことかカウル付きSタイプの光軸調整方法が丸抜けしています ( ぐわー^^; ) BanditのSと違って、GSFのSは後で付け足された機種なので、そのあたりが関係するんだろうと思うのですが、それでも丸抜けというのは・・ ノンカウルならまさに見たままで、上下はライト固定ボルトを少し緩めて手でグイッとやれば良いわけですが ( 左右はレンズ脇にあるビスで調整 ) カウル内にヘッドライトが作り込まれている1200Sでは、そういうわけにもいきません  仕方なくヘッドライトユニット背面の調整ネジと思われる箇所を適当に触ってみると、下図のようになっていました


私は左右調整は触らなかったのですが、上下の調整は調整用のプラスビスを時計方向に回した時に、光軸が上がります 感じとしては、45度回した時に5m離れた位置で光軸が5cmぐらい上がる感じでした なお、この調整ビスは後がカウルのサブフレームやハーネスなどでゴチャゴチャしていますので、ごく短いドライバー ( 先は+の#2 ) を使うのが便利です

ちなみに、この調整は・・
○ 真っ暗な場所で、適当な壁がある ( 立ち入っても問題がない )
○ 周囲を人や車がウロウロしない
○ しばらくエンジンをかけっぱなしにしてもクレームがこない場所
・・という場所が望ましいのですが、私は近所に適地がないので、夜遅くなってから山の中にある霊園の駐車場へ行って調整しました  「人の気配がない、真っ暗、静か」・・と最高の条件ながら、場所が場所だけに さすがに気味が悪かったです ( 冷汗 )  皆さんもユーザー車検をお考えなら、ふだんから光軸確認のための場所探しを心がけておかれるようお勧めいたします




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